スポーツトレーナー始末記 〜養生指南・最上晴朗〜

コンディショニング&アスレティックトレーナーや手技療法師を生業としつつ関連業界にて幅広く活動中。トレーナー業務・スポーツ関連仕事記録・トレーニング観・人体観・健康観など。

気になったニュース

惜しまれるリーダー、潔い辞し方

この記事でリーダーの価値と、選び方を改めて考えさせられた。




 男の価値は「去り際の美学」を有しているか否かで決定的に差が出ます。

 今ほどそのことを思い知らされたことは近年ないのではないでしょうか。

 今週4人の男がリタイアしたのであります。

 タレント島田紳助の電撃引退会見、米アップルのスティーブ・ジョブズCEOの引退表明、リビアのカダフィ大佐の独裁政権崩壊、そして菅直人首相の正式辞意表明であります。
島田紳助さん、芸能界引退 暴力団関係者と交際
http://www.asahi.com/culture/update/0823/TKY201108230598.html
リビア:カダフィ政権崩壊 「独裁は終わった」 市民、「自由」喜ぶ
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/08/24/20110824dde007030005000c.html
スティーブ・ジョブズ氏、CEO退任…アップル
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110825-OYT1T00151.htm
菅首相、辞任を正式表明 2法案成立受け
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY201108260282.html
 それぞれ訳有りのリタイアなわけですが、この4人の男の「去り際」に「美学」を感じるか、感じるとしたらそれはいかなる理由からか、はたまた感じない理由はなぜか、今回は今週リタイアした4人の男の「去り際」を例に男の「去り際の美学」について愚考したいと思います。

 男が職を辞すとき、「去り際の美学」があったかどうか、それを判断するのは当然ながら本人ではなく周囲、あるいは後世の人々であります。

 だとすれば「去り際の美学」があったとの評価を得るには、その男が「去る」ことが周りから惜しまれることが必要条件でありましょう。

 「惜しまれ度」という物差しで考えると、スティーブ・ジョブズ>>>>島田紳助>>>>カダフィ大佐=菅首相という順番になりましょう。

 現在もiPhoneやiPadなど世界的ヒット商品を世に出し続けアップルを世界ナンバーワンIT企業にしたスティーブ・ジョブズの功績は後世に残る偉業であり、本当に実に惜しまれる引退であります。

 かたや島田紳助でありますが、暴力団との関係を週刊誌につかまれての引退であり過去の彼の行いも暴力事件などを起こして謹慎処分になったり褒められたものではないのですが、少なくとも一部芸能関係者からは頼られてはいたようです、彼の引退を惜しむ声は少なからず報道されております。

 一方のカダフィ大佐と菅総理、両者のリタイアに対する惜しむ声というのは、私は寡聞にして聞いたことがありません。

 さて男が「去り際の美学」を評価される次のポイントは職を辞するときの「潔さ」であります。

 「潔さ」という物差しで考えると、スティーブ・ジョブズ>>>>島田紳助>>>>カダフィ大佐=菅首相という順番になりましょう、興味深いのは順番が「惜しまれ度」と同じな点であります。

  ご存知のとおり、米アップルのスティーブ・ジョブズはかねがね膵臓がん手術、肝臓の移植手術など病気療養を繰り返してきたわけですが、文字通りボロボロな体になりながらここまでアップルを引っ張り続けてきたわけです。

 おそらく本当に世界ナンバーワンIT企業のCEOをこなしていく体力の限界を、今度ばかりは彼は感じたのでありましょう。

 実に潔い引退表明であります。

 島田紳助でありますが、一部でまだまだ大きいヤマが実はあるとの憶測を呼びつつ、あっけなく「引退」を表明したわけですが、理由はともかく自らリタイアを表明した点はまだ「潔い」と評価していいでしょう。

 で、カダフィ大佐と菅総理、両者の往生際の悪さはどうでしょう。

 最後まで権力に執着し、かたや国民を犠牲にしてまでも抵抗しあげくに現在も潜伏中、かたや嘘をついてまで首相の椅子にすがりつき、ここ3ヶ月の国民の大顰蹙を買う中での脅威の「粘り腰」にはあきれてしまいます。

 こうして男の「去り際の美学」を「惜しまれ度」と「潔さ」の2つの物差しで、4人の男のリタイアを比べると、圧倒的に男に「去り際の美学」を醸し出しているのはスティーブ・ジョブズであり、比較にはなりませんがそこそこの「美学」が見えるのが島田紳助、で「美学」のかけらも見られないのがカダフィ大佐と菅総理ということになります。

 では男の「去り際の美学」という意味ではともに0点であるカダフィ大佐と菅総理、指導者としての評価は後世どう伝えられるのでしょうか。

 カダフィ大佐は、彼のしでかしてきたことの功罪も含めてですが、アラブの独裁者として歴史に名が刻まれることでしょう。

 批判的文脈においてでありますが、彼が歴史的人物であったことは自明です。

 一方の菅首相は歴史に何も残さなかった、任期中に何もしなかった、ただただ往生際が悪かった、そんな首相として後世に語られることでしょう。

 批判的文脈においてでありますが、彼が歴史的首相であったこともまた自明です。




要するに、「惜しまれ」方と、職を辞する時の「潔さ」が比例する、と。




どちらが先か。


ニワトリが先か、卵が先か…







でも、






要は、






惜しまれないような人は、



潔く職を辞するような資質も持ち合わせていないし、
そんな人を選んだ時点で、選んだ側の負け………





…なんて云いたく無いですが、そう考えるしか無いのかも。







前エントリーでも書きましたが、



話のレベルは急に変わりますが、
プロ野球に日本ハムが、来季の監督人事について、早くも言及しているような。




誰でも構いませんが、「雰囲気」とか、「イメージ」(これも全否定はしません)だけで選ぶ…



な〜んて、愚をおかしゃ〜しませんわよね???(笑)





たまらん…

f216bd3a.jpg象徴的な一枚…





このblogでは、基本的に政治の事は書かないのであるが、
これだけは、どーしても…






まさに「はしごを外された」状態に陥った海江田大臣。



なかなか、あの状態を見られるものではないので、
若人には大変、良い教材になる映像であった。(イヤミ)



組織には、有りがちな事ではあるが、
ホンっとに、あれをやられると、下の者はたまったもんじゃない。



こんな事ばかりやってると…



こういう事が、人の心にどのような傷を付けるのか、想像力が欠如していると…





写真のように、


「そして、誰もいなくなった…」



に、なりかね無い。



私も気を付けてはいるが…






立場が上がってしまうと、
自分の姿は見えにくくなるもの。





菅さんの事、
笑ってられないかも。



気ぃ付けましょ。

確かに、半端なエリートは

5bd93c43.jpg













不毛な議論。

53090bc5.jpg
写真は、札幌すすきのにある、ビル屋上観覧車。


長きに渡り札幌には定期的に来ているが、
乗ったこと、ねぇな…



おっさん一人で乗ってたら、まさにアブナイ人だし…



誰か、一緒に乗って…







それはさておき。



いまだ出口の見えない、大相撲の八百長問題。




八百長が良い、悪い、なら、
当然悪いに決まってんだけど、
まあやるんなら、もっと上手く、証拠残さないようにやらんと、ね〜




そもそも、年六場所で、×15=90日。



そんな数、真剣勝負なんて有り得ない。



総合格闘技や、ボクシング、K1だって、
年間に1〜2試合が普通。




そうなると、八百長という行為か否かは別にして、
何らかの手心を加えるような行為はあるだろうな〜、と考えるのが自然。




だから、八百長がどうのこうのと云うつもりもない。




ただ、昔は、

「あいつは7勝7敗か…嫁さんもらったばかりだし、子供も産まれるしな」


とか、いわゆる情にほだされて的な事は有ったろう。



だが、今は…一つのビジネスのように。




そこには必ず金が動き、
金が動くとそこには反社会勢力が関わり…


…が、問題になる。





ま、多くの評論家も云ってるが、

まずは場所数を減らし、真剣勝負をやれる、やらざるを得ない環境にする。




判定委員会なんか作って、
無気力相撲に見えただけで、ばっさり解雇か降格にする。





それと、公益法人を返上する。




それと、八百長に関わった犯人探しのような意味のない事はやめる。


基本的に、過去も遡って、
全員が八百長に関わったという、前提で再スタートをきる。



どうせ、自己申告が頼りなら、
本当の真相解明など不可能なんだから。




マゲを結ったプロレス、と思えば、
別に腹も立たんでしょ。





あ、それと…







マスコミ、いまさら騒いで、
鬼の首を取ったように正義の味方ヅラしてるけど、
ホントに今まで、八百長の存在、一切知らんかったのかね???


それに、相撲評論家?



相撲記者クラブ会友、だっけ?




あんたら、今まで何見てたの???



ホントに、全く分からんかった???




仮にも、その道のプロじゃねーの?



今さら、批判側に回るって、不自然とは感じないかね〜?


一緒になって、
批判繰り広げるって、恥ずかしくないかね〜?


相撲OBがテレビ出て、
けしからん、とか言ってるけど、
基本、自分らもやってる前提っすよ?


だって、やってないって証明出来ないし。




マスコミも協会も含め、
み〜んな、分かってない。



も〜茶番としか言いようが無い。




数人、八百長の主犯のようにトカゲの尻尾きりのようにして、
協会はクリーンになりましたってキャンペーンかなんかやって、
ほとぼり冷まして、また普通に場所やれんだろ〜、なんて思ってんでしょ?




多分、マスコミも含め、
それ、許すんでしょ?




なら、やっぱ、
公益法人の資格ないんだから、
そもそも国技の認定、誰もしてないんだから、
マゲ結ったプロレスで良いじゃん。



プロレス、誰も八百長だなんて、言わないんだから。


あとは、見る人の自由。





それが嫌だ〜、ったって、しようがないじゃん。



そんだけの問題、放置したんだから。





どんな世界でも、落とし前はきっちり着けんと。ね。





パッキャオ6階級制覇の驚異

パッキャオパッキャオが6階級制覇=ボクシング




日本ではあまり大きなニュースにならないが、
これはとてつもなく、大変な大記録なんだけど…




 
【ダラス(米テキサス州)AFP=時事】世界ボクシング評議会(WBC)スーパーウエルター級王座決定戦は13日、アーリントンで行われ、5階級制覇をしているマニー・パッキャオ(フィリピン)がアントニオ・マルガリート(メキシコ)を3−0の判定で下して新王者となり、6階級制覇を達成した。
 アジア人として初めて4階級以上を制覇したパッキャオはフライ、スーパーバンタム、スーパーフェザー、ライト、ウエルターに続く世界タイトルを獲得した。戦績は52勝(38KO)3敗2分け。(2010/11/14-18:22)





かの名ボクサー、オスカー・デラホーヤに続く二人目の快挙。





だが、バッキャオは10階級で57戦を経験し、その中で負けはわずか3敗のみ。
そしてそのうちの6階級を制した。





フライ級から彼のキャリアがはじまり、今回のスーパーウェルター級までの体重差は、何とおよそ20kg。






なかなか一般の方にこの凄さが分かってもらいにくいが、
本当に大変な偉業なのである。




周囲の人に話しても、反応はイマイチ。





誰か〜〜っ!   分かる人〜!

大人げない…日本のスポーツマスコミ

a07f69b5.jpg写真は、行きつけの呑み屋の先日の看板。



千葉ロッテマリーンズの皆さん、おめでとさんで。







さて、先週から今週に掛けては様々な選手諸君が入れ替わり立ち替わり上京し、
トレーニングに明け暮れる日々。



先週はアインズスキーチームの東京合宿で、
今週は競輪選手などが汗を流す。



ソー言えば、競輪って見たことないから、
一度ナマを見ないとな…と。






話は変わり、昨日のスポーツ。



石川遼選手の優勝も見事だったが、
やはり何と言ってもバレーボール世界選手権女子の日本チーム銅メダルでしょ。




これって、ものすごい事なのに、
マスコミの扱いも何だか小さい気も…




今日の午前中は時間があったので、
幾つかワイドショーを見ていたら、フジテレビは取り上げてすらいない。
(全時間見た訳ではないので見逃した可能性もあるが、
取り上げてたとしても、ごくサラッと、だったはず。)





そりゃ独占放送はTBSだったかも知れないが、
32年ぶりに国際大会でメダル獲得した事をほとんどスルーするとは…




信じられん…




TBSの独自イベントなら(レコード大賞のような)いざ知らず、仮にも世界選手権なんだし。





ホンっとに日本のスポーツマスコミは、大人げないというか…度量が小さいというか…




特に、テレビのスポーツマスコミの伝え方は酷い。



内部に居る人は、何とも感じないのか。


それとも、一定期間中に居ると、感覚がマヒしてしまうのか。

違和感。

153a9c1e.jpg

目的が手段を正当化するとは、どうしても考えにくいんだよね〜


目的さえ正しければ、手段を選ばずとも…とは。


肯定的な意見が多い事に、すんごい違和感。

「車内でお化粧すると……?」韓国の車内マナー

家でやろう。
「車内でお化粧すると体を売る女に?」韓国の車内マナー論争




とあるサイトで韓国の電車内マナーについてのエントリーが。


日本と同じなのね……なんて考えながら、読んでみた。

電車内での化粧については日本でも賛否両論あるようだが、私にも明確な判断基準がある。

それは後述として、ますそのエントリー。















韓国のビジネスマンの朝は、日本と同様に超満員の電車に乗ることから始まります。地下鉄のホームには人が溢れ、電車が到着するとなだれ込むように次々と乗車。日本ではまず降りる人が先で、それから乗車をしますが、韓国ではこの暗黙のタイミングを守らない人もいるため、ドアが開くなり「降りる人の波」と「乗る人の波」が激突することもしばしばです。

このような韓国では最近、ネット上で車内マナーに関する議論が度々起きます。少し前に大きな話題となったのは、車内でお化粧をする女性について。日本でも車内でのお化粧には非難的な声が集まりますが、それは韓国でも同じ。先日、ある女性がネットの掲示板に「車内でお化粧していたらひどいことを言われた!」と書き込んだのですが、これには大量の反論が寄せられました。

質問者:ミスレア(仮名、女性、30代前半)
「数日前、地下鉄でとても頭にくることがありました。私は電車の中でよく化粧をする方で、ひどい時は下地から始めることもあります。20代前半のころは電車の中で化粧をするなんて信じられませんでしたが、20代後半になると何とも思わなくなりました。視線を感じないわけではありませんが、毎日忙しく朝どうしても時間がないため、時間を有効に使える電車の中での化粧がやめらません。

いつものように化粧をしていたある日のこと、50代後半くらいのおばさんがジロジロと私を見てきました。その日はいつもよりも可愛い格好をしていたので、なぜか私は好意的に見ているんだろうと思っていたのですが、あまりにも見てくるので、(え、なに、見てるの?)という感じでおばさんを見ました。すると突然『ねぇ、なんでここで化粧するの?』と大きな声で言うではありませんか。

私は驚いて『え??』と返事をすると、おばさんは『だから、なんで地下鉄で化粧をするのかって聞いているの。ここは化粧する場所じゃないでしょ。他人から見えない所でするべき。降りてしなさい』と指摘。私はどうしたらいいのかわからなくて、思わず『大丈夫です』と言ってしまいました。でも、このひと言がおばさんの怒りを買ったようで、『何が大丈夫だって!こういうところで化粧する女性がどう見られているのか知ってんの?体を売る女性が化粧をしているんだってね。お嬢さんは体を売る女性かい?』…。私はあまりの暴言に驚き、あまりにも頭にきたので涙もこみ上げてきました。地下鉄でお化粧をするのはそんなに見苦しいものなのでしょうか?」

回答者:ナイキ
「地下鉄のような公共施設でお化粧をするのは良くないことだと思います。おばさんの発言がひどいのは事実ですが、あなたの行動を防ぐことになったのならおばさんに賛成です」。

回答者:ハン・イェスル
「教養があるかないかの問題ではないでしょうか。地下鉄でお化粧をする人を見ると、私には教養が無いように見えます」。

回答者:無記名
「電車の中でお化粧をしたからといって迷惑を与えるものではないけど、しない方がいいでしょう。忙しくて仕方ない日はあるかもしれませんが、あなたは毎日しているようですね。毎日が忙しいとはいえ、もう少し早く起きてはいかがでしょう?」。

回答者:イ・ウンスル
「電車の中でお化粧をすることについてはいろいろな見解がありますが、『お嬢さんは体を売る女性かい?』と言うセリフはさすがにひどい」。

回答者:=_=
「質問者も理解できないし、おばさんの発言も理解できない。なぜ、車内でお化粧をするんだろう。勤め先の人にはきれいな顔を見せて、見ず知らずの車内の人にはスッピンを見せるのか?エチケットは守らないと」。

回答者:無記名
「お化粧するのが問題なら、車内で大きな声で話し、携帯で電話し、携帯動画機で映画を見ている人にも注意すべきじゃないの?」。

回答者:無記名
「私も時々車内でお化粧をするので、質問者にはとても共感する。毎朝、ギリギリにおきてしまい、時間を有意義に使おうと思うとどうしても…でも良くないことは知っている。日本では車内での化粧はできないそうです」。

回答者:いいや…
「私も女ですが、車内での化粧は本当によくありません。バスならともかく、電車は立っている人と向き合うので、よくない印象を与えるのは確かです。おばさんの言葉で気分が悪くなったようですが、化粧を直すならともかく、初めからするのはどうかと思いますよ」。


この質問には7600以上の賛否両論のコメントが寄せられ、大きな関心を集めました。また、韓国では今月初め、席をゆずらなかった若い女性とそれに怒ったおばさんによる激しいケンカが勃発しています。逆上したおばさんは女性の髪をつかんで車内を引きずり回し、その様子がネットに掲載されたことから、女性が悪いのか、それともおばさんが悪いのかで大きな議論に発展しました。韓国では車内マナーに対する意識が高まっているようです。






日本国内でも車内マナーについては度々話題になるが、
化粧がけしからん!という意見の理由となるのも、「マナー違反である」というもの。



だが、私はずっと、「別にマナー違反でも無いかな」と考えていた。


「女性としてみっともない」、という意見は分かるが、それが別にマナー違反とは思わなかった。


マナーなら、音楽機器のシャカシャカ音や、リュック背負ったままの方がよほど迷惑、と思っていたからだった。




しかし、ある理由で、「やはり化粧はマナー的に問題あり」と思うように。





それまでは気付かなかったのだが、ある天気の良い日の電車内。



窓から日差しが差し込む車内で、女性が化粧をしていた。



日差しがあったので気付いたのだが、パフでファンデーションをパタパタと塗りたくっていて、その粉がブワーッと周囲に巻き散っていたのである。





口紅塗ったり、ビューラーで睫毛を起こしていたりしても他人に迷惑はかからないが、
(女性としてのたしなみ、としては確かにみっともないとは思うが)
粉状のものについては、確かに他人に迷惑が掛かっているはず。



それと、好みは分かれるだろうが、化粧品の「匂い」の問題。




というような理由から、やはり車内での化粧はマナー違反であると云わざるを得ない。



どーでしょうか。レディの皆さん。

善と悪の境目が曖昧な現実

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『ダメなやつは、いくらやったってダメ』………


誰の言葉かと云うと、
高校野球の名将、茨城県常総学院野球部の木内総監督の言葉である。








少し前に、新聞に仁志敏久氏の連載があった。


常総学院のOBで、巨人〜横浜で活躍し、今年にアメリカ独立リーグに渡り引退した、あの仁志敏久さんである。





仁志氏の歯に衣着せぬ発言は、木内監督の影響が大きいようである。




冒頭の発言は、木内監督の口癖だったそうだ。





仁志氏も同様に言っているが、
一見、身も蓋もない発言に聞こえるが、一面の真理は突いているように思える。





木内監督が云うには、


「もし部員で、東大に行きたい!ってやつがいたら、
多分、先生なら『頑張れば行けるぞ』と言うだろうが、
オレは先生じゃないから、はっきり言うぞ。
無理だからやめとけ、って。


おまえが幾ら勉強したって入れねぇ。頭の良いヤツは最初っから出来んの。
無理なもんは幾らやったってムリなの」



…だそうである。




ここまで云うか…とも聞こえるが、
仁志氏は、こう捉えている。




「努力するのは大事。
でも頑張ったからといっても埋められない差というのもある。
出来ない人に『頑張れば出来る』というのはウソ。
木内さんは、そういうつまらないウソがつけない。
ムダなことをするよりも、別の道に進んで報われる努力をした方が良い。
愛情の裏返しなんです」







世の中の大半は、綺麗事で出来ているので、
ハッキリ口に出来る木内監督は羨ましい気もする…





野球に当てはめれば、
非力な選手(力を集める事が下手な選手)がプロに入ってホームラン40本打てる事はないし、
高校生で130kmも出ない投手が、大学やプロで150kmを投げられる可能性は低い。





ならば、ホームランバッターを目指すより足で稼ぐシュアな選手を目指した方が良いし、
速球よりもコントロールと変化球を磨いた方が良いのかも。


ただ、木内監督が例に出した東大は、もしかしたら後天的なテクニック習得で可能かも知れない。

東大合格は、頭の良し悪しと別な側面もあるらしいので…(byドラゴン桜)


ただし「努力出来る才能」は、大体は幼少期に備わるようであるが…







私も、理論的、学術的な説明は出来ないが、
若い人の指導をする中で、木内監督の仰る通り、という場面は大変多い。



つまり、「君は……ムリな気がする」
と、いうような場面。





その道に関しては、大体分かるもんなんです。



その子が、どの程度まで行けるかどうか。





あくまでも想像だが、
木内監督も、その人間が夢と語る理想と、実際に本人が努力している内容や量、
それをトータルバランス的に見て、冒頭の発言をしているのではないか。





私の職域に於いては、


「世界に出て行けるトレーナーになりたい!」


「金メダルを取れるような選手のトレーナーに付きたい!」



と、若い人が夢を語る。




それは眩しくて結構なのだが、


その言葉に見合う努力をしているようにも見えないし、
この数ヶ月で著しく成長が感じられる訳でもない。




とすると、「目標に向かってがむしゃらに頑張る才能が無い」と感じられ、
こりゃ〜ムリだろ、となる。






教育者的には、
出来ない子を、どのように目標に導くかを考えるのが仕事である、



とはなるが、

現実には、木内監督のような言葉で終わらせたい…事も多い。





理想は(モノにもよるが)、「頑張れば出来る」なのだが、
現実は、「ダメなやつは幾らやったってダメ」でもあり、
ならば、報われる努力に向かわせてやった方が良い…







それでも、私はあまり綺麗事は云わず、
極力現実を示している方だが、かなり殺伐とした話になってしまう。







分かっていながら言わないのは「悪」か、
ムリと分かってて、耳触りの良い事ばかりが「悪」か。


あるいは、どちらも「善」か。






そのどちらも、現実とは乖離している気も…






幾つになっても、未だ答えは出ず。

そんなに急いで、どこへ行く

0db83850.jpg昔、私の幼少期、
TVコマーシャルか何かで、こんなキャッチフレーズが流行した。




いま、この言葉を唱えているのは、自動車やオートバイメーカーのスズキ…

鈴木自動車工業の鈴木修会長兼社長である。



昨今の自動車メーカーは、走りの性能を強調し過ぎる、と云うのが氏の考えだ。



特に街中の短い距離を走る事の多い軽自動車は、「最高時速70〜80kmあれば十分」と云う。





…確かに、その通り。






そのような思いから、

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」

と、胸に刻んでいるようだ。






続けて、


「今、求められているのは、ガソリンを効率良く使う走り方。
ガソリンが入る量が少なくなれば車重も軽くなり、燃費が向上する。
今までの感覚を我々自身、考えを改める必要がある」








こういう事は、
実は他の分野でも言えて、

例えば、一般の方の健康づくりの運動の分野。

いわゆる、フィットネス。







メディアに踊らされて、
次から次へと新しいアイテムやらメソッドが出ては消え、出ては消え…

…しているが、
一般の方の健康を維持するだけならば、実はそんなに小難しい理屈は必要ない。




普通にウォーキングして、
普通にストレッチでもして、
腹筋でもして…





…だけで、基本的には事足りる。





でも、こう言っちまったら、商売上がったり。






アスリートになる訳じゃ〜ないんだから、
芸能人やらの、半ばコマーシャル的なコメントに踊らされないこと、ですな。





色んな、「しがらみ」に囚われざるを得ない人のコメントは、
本質を捉えていないケースが多い。






要は、どーなってれば良いのか??




…と考えたら、答えは案外、シンプル。





ま、ファッションの流行を追うように、
トレーニングも流行を追いたい、っつうんなら、それも全面的には否定はしないけど。





くれぐれも、本末転倒にだけはならないように。





特にトレーニングコーチの類いを目指す、プロ予備軍は。
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