スポーツトレーナー始末記 〜養生指南・最上晴朗〜

コンディショニング&アスレティックトレーナーや手技療法師を生業としつつ関連業界にて幅広く活動中。トレーナー業務・スポーツ関連仕事記録・トレーニング観・人体観・健康観など。

書籍

命より大事な…?

以前に札幌の知人が上京した際に不思議がって聞いたことがあった。



「東京の人は、電車の中でみんな携帯をいじってる」



みんな…はさすがにオーバーだったが、
それでも、そう感じるぐらいの人達が携帯画面を食い入るように見ている。




この話は一年前ぐらいのことであったが、
最近では、その状況に拍車が掛かっているが如く、
時間帯によっては車内の半数が携帯を凝縮している。




もちろん、車内でどう過ごそうが個人の勝手なのだが、
私もその一件以来、無性に気になり、且つ違和感を覚えるようになった。



そんな折り、ウェブ人間退化論―「社会のIT化」は「サル化」への道!?
という本をパラパラめくってみた。




要は、核家族化し、地域社会の繋がりも崩壊し、
町内会なども形骸化、
下手をする中学校以降、まともに大人と会話する機会が極端に減少してしまっている昨今、
圧倒的に人から受ける「刺激」が無くなり、そういうものによる成長の機会を失ったまま、大人になってしまった為ではないか?…



ということであった。




たしかに、携帯を凝縮している人達を観察していると、
表現が難しいが、何となく取り付かれているというか、
一心不乱な感じにみえる。



全ての人の携帯画面を確認できないが、
対して重要そうでもなく(大きなお世話)
ゲームか、何となくニュースを見ている様子…


もちろんメールを打っている人もいるが、
メールなどはそれほど時間が掛かるものでもない。





つまり、何となく退屈な時間を、
携帯で埋めている、という感じに見えるのである。





これはあくまで私の主観だが、
客観的に見ると、決して見栄えの良いものではないように思える。


携帯型音楽プレイヤーもそうだが、
外界というか、他者との関係を強制的に断ち切っている、という姿勢をヒステリックにアピールしているようで、
何となく違和感は覚えてしまう。



そんなこと言ってる私でも、携帯画面を見ることはあるし、
音楽プレイヤーも持っている。



だが、少なくとも「依存」はしていないつもり。




最近は、多くの人が、
携帯や音楽プレイヤーによって、
余りにも極端に、外界との関わりを遮断しているように見えて、
仕方がないのである。



加えて、思考も停止しているようにも思える。



携帯ゲームも普及し、移動中はゲーム、携帯、音楽…



無論、全てが悪くはないが、
移動時間などは、学生にしろ会社員にしろ、
次の行動への準備や、仕事の思考整理、
様々な考察に大変重宝する時間。



最近、若い人全般に見受けられるパフォーマンスの低下に、
このような側面も一因あるような気がするのである。





何度も言うが、携帯を見てはいけないとか、
ゲームや音楽がいけない、と言っているわけではないのだが…



余りにもそれぞれに集中し過ぎと言うか、
さして重要でもないことを、忙しく集約してやりすぎと言うか…






とにかく、「違和感」なんすよ、ね〜

もしかしたら「通念」が違うかも知れない前提で捉え直す

このblogでは、頻繁に「固定観念を変えるのは難しい」という類のことが出てくる。


私は、いつも物事を裏から見る癖がある。


言い方を変えると、「その分野の常識を、常に懐疑的に見る」という事である。
私の関わる世界で言うと「運動生理学」であろうし、
もしかすると「科学的常識」すらも危ういと、一旦は考える。


と言うのは、多くの人は、
その道の権威が発表したことや、
その世界で「常識」と言われてきた事が常に覆され、
それで新たな理論めいたものが構築されて、
いわゆる「通念」が出来上がってきた歴史があるからである。


「人体は小宇宙」とよく言われるが、
宇宙のことは未だ解明されていない。
と言うより、恐らくほとんど分かっていない。
つまり同様に、人体のことも本当のところはほとんど分かっていない、と考えるのが自然だ。
事実、分かっているようで分かっていない。
分かっているならば、全ての病気は治るはずだし、
同じトレーニングをすれば全員、結果が出るはずだ。
実際は「分かったつもり」になっているだけだし、
「通念」に無理やり当てはめているに過ぎない。
進化論の過程で、理屈で説明出来ないことは「突然変異」という理屈にしてしまうことと同様である。


たとえばひとつの例だが、
3〜4年前から、「ストレッチング」(スタティック)というものの通念的な理論と効果に、かなり懐疑的な感覚を抱いている。
否定、というほどの強い確証は無いのだが、まだ「疑問」という程度のものである。


ただ、立場上と言うか、
この分野では常識になっている事に異論めいたことを言うのはかなり勇気のいることで、
結局は依頼があればストレッチの指導はするし、
セミナーもやっている。
このような状況が、実際トレーナーとしてはジレンマに陥いるところだ。


実は、こんなことを言うと便乗のように思われるので、
このエントリーも書くのを迷ったが、
最近、「キネシオテープ」を考案した加瀬建造氏が、このような類のことを訴えている。
少々、我々のような立場からすると「ストレッチは害」と、過激な内容であるが、
今の時点ではすべては容認できないが、以前から感じていたことが共通している部分も多く、
非常に注目はしている昨今である。
ただ、これとてそのまま受け入れることはせず、
あくまで最終的には「先入観を消した自分の感覚」を拠りどころにして、自分の責任において判断している。


ストレッチングに懐疑的な想いをいだいているのは、
圧倒的に「柔軟度」が増したり、「痛みの軽減」に繋がっている実感が得られていないような感覚がするからである。
恐らく、ほとんどの人は、通念で言われている理屈に合わないことは
「突然変異」的に感覚から抹消している場合が多いと推察する。
これは「科学的に立証」という理論に似ている。


「科学的に立証」というのも、
多くの場合、「仮説(=前提)」ありきである場合が多く、
仮説にはまらないものは抹消(とりあえず保留)されることが多いものだ。


ストレッチに話を戻すが、
ストレッチングの目的は、基本的には「筋の弛緩」であろうと思われる。
私は実は数年前から、その目的で個別指導にストレッチを用いることは少ない。
もちろん、整体の施術にも、である。


では、どのような手法を用いているかと言うと…


企業秘密だし、まだ研究中なので細かく言えないが…



大まかに言うと、
長軸上で「圧」(押し込む)を掛けて、「ゆする」(振る)ことである。
特に体幹〜頚にかけては有効のような実感。
筋に圧(外力で収縮)、と考えても良いかも知れない。
いくつかのバリエーションを模索中で、この限りではないのだが。


すいません。
これぐらいで勘弁してください…



詳細はさておき、このような考えに至ったり、
こんなエントリーを書こうと思ったのは、最近読んだ本がきっかけであった。


99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
という本である。







正真正銘の科学者の方が書いた本で、
まさに専門家の視点で、歯に衣着せぬ論調。
読んでみると、我々一般人が驚くほど、当たり前と思っていたことが実は解明されていないことが分かる。


例を挙げると…


「飛行機が飛ぶ理由は、科学的には証明されていない」

「全身麻酔が効くメカニズムは、実はほとんど分かっていない」

などなど…



詳細はお読みいただければと思うが、
要は世の中、大部分が「仮説」で成り立っているのである。
科学で立証されているものも、全体の事象のごくわずか。
と言うより、まだまだ科学の方が実態に追いついていないのであろう。


こう考えると、「科学的に〜」なんていうのも、果たしてどこまで「科学的」なんだか。



つまりは、全ては曖昧なものの上に成り立っている。
(成り立っていると錯覚している?)


そういう前提に立つ、という心構えが必要なようである。
特に、人体は奥深い…



効率よく仕事を進める極意「仕事のスタートを決めるということ」

元スキー選手で、現在は引退しビジネスマンとして活躍している若者と飲みに行った。


だいぶビジネスマン姿も板につき、
仕事が身に付いてきた分、いろいろ壁にも当たっているようだ。
話を聞いているうち、出てきた問題が「仕事の進め方」と「時間管理」の問題。


私も、今でももちろんそうだが、
いろいろな仕事を同時進行でこなしている関係上、
時間の管理は重要な問題。
会社に所属していた時は、他人(上司や部下)との関係性もあるので、
そこに振り回されることもしばしば。
ただ現在は個人でスケジュールを決められるので、以前よりはかなり楽にはなっている。
(違う難しさはあるが…)


当時、その解決の手助けになった時間管理の考え方があった。
「Aタイム」という概念である。
書物を繰り返し読んだものだ。


「A」タイム―時間管理のスーパーテクニック




詳しくは読んでいただければと思うので割愛するが、
基本的な考え方はこうだ。





自分の抱えている仕事のうち、重要度の上位から8割を占めるものは、
実は自分の総仕事時間のうち2割を費やすことで達成される、という考え方である。
つまり、仕事の重要度の見極めと優先順位の判断を的確に行うと、
自分の時間の2割で80%の仕事の達成度を獲得できる、ということ。



「忙しい、忙しい」と言っている人は、
実は優先順位がそれほど高くない仕事から、入ってきた順番に片っ端から手を出し、
結果的に重要度の高い仕事は後回しにされ、
しかし重要度の高い仕事は、それだけ難しい仕事であり、完成に時間がかかるもの。
それを後回しにして、切羽詰ってから取り掛かるので、
最後は徹夜をしたり休日出勤でこなすことになる。



だが、そのように時間に追われるようにこなした仕事は、
やはり完成度が低く、評価も得られず自分の満足度も低い。
いわば「負のスパイラル」に陥る、というわけである。



これは「手帳」の使い方にも関係してくるのだが、
通常、多くの場合は仕事が入ってきた場合、「仕事の期限」を書くことが多い。
「Aタイム」の考え方のポイントの一つは、「その仕事をいつから始めるか?」を書くことにある。
仕事というのは、それをこなすのに時間が無さ過ぎるのは困るが、
実は時間が有り過ぎるのも逆効果なのだ。
つまり「適度なプレッシャー」が、完成度の高い仕事を目指すには必要である、ということである。



仕事のスタートを決めるには、いくつかの要素を鑑みなければならない。

「その仕事の難しさ」
「その仕事の重要度」
「自分の能力」(つまり“掛かりそうな時間”)
「仕事の期限」




入ってきた仕事を手当たり次第にやるのもひとつの手だが、
重要度と優先順位とを無視して始めてしまうと、
仕事の量はこなしているのだが、重要度の低いものばかりを仕上げて、
時間を費やしている割には、組織にも益をもたらさず自分も満足出来ない、
互いが不幸な状況に陥る。


期限を守るのはすべての仕事に共通だが、
その仕事を行うのに、自分はどの程度時間が掛かりそうか?
では最低でもいつから取り掛からなければならないか?
を考えてスケジューリングを行うには、「期限」だけではなく「スタート日」を決めないと、前日にいきなり期限に気づいて、
やっつけで仕事をやって、おまけに評価もされない完成度の低い仕事ばかりになってしまうことになる。



私もいまだに完璧ではないが、
これを少しでも意識することによって、少なくとも現状より前進することは確かである。



ビジネスマンの方、ぜひお薦めします。




あ…


でも、これを読んだ私の取引先(クライアント)の方が、
「おまえ、そんなことやってんならもっとちゃんとした仕事しろよ〜!」
って思われたら、イヤダなぁ…


先に謝っとこっと。


ごめんなさい。



年末年始に読み漁った本たち

今年は、特に年始に二日ほど時間が取れたので、
一気に読みたかった本を読みまくった。


私は基本的にはビジネス書をよく読む。
あとはもちろん、専門書(運動・医学系)、ノンフィクションなど。


で、今回はビジネス関連本ばかり。
ちょっと紹介。




上司より先に帰ったらダメですか? カイシャ生活の疑問と悩みが消える45のQ&A
関西弁で、「若い人からの素朴な疑問」をベースに、説明できそうで出来難いことを、面白く分かりやすく書かれている。
詭弁と言えなくもないが、企業の仕組みや考え方を再考する材料にもなるかも。
私も昔、管理職だったころ、答えられないと「グダグダ言ってないで、さっさと仕事しろ!」とごまかしてたっけ。


起業バカ
昨今の「起業ブーム」に警鐘を鳴らす一冊。
著者が実際に起業に失敗し、倒産・借金・離婚…を経験しており、同じような境遇の人たちを取材している。
「ベンチャー」だ「FC」だと、甘い言葉に騙されるな!ということだ。
起業しなくとも、ベンチャー企業への転職を考える人にもお奨めしたい。
起業して、10年存続するのはほんの数パーセントである、という現実を直視しした上で、それでもやりたいなら、あくまでも自己責任で。



起業バカ 2 やってみたら地獄だった! Idiot Entrepreneurs

前記の続編。
実際のFC本部への訴訟問題も書いてある。かなり生々しい。

這い上がれない未来 Never-Climbing Society
政府は甘いことばかり言ってるが、要は「総下流社会」がもうすぐ来る、という警鐘本である。
確かにこちらの方が現実的。そのために各人がどうするか?が重要。



花を売らない花売り娘の物語―ハイタッチ・マーケティング論
これははっきり言って、かなり勉強になった。
曖昧に、漠然と考えていた「マーケティング論」を、ただの理屈だけで無く実例を挙げて、納得できるように解説されている。
サービス業はもちろん、全ての業種の方にお奨めしたい。
結局は、ほとんどの仕事が広い意味での「サービス業」なのだから。




私がよくビジネス本を読むのは、
目標を立て、同士や部下に伝え、目的を共有し、粘り強く責務を遂行していく、ということのために、
まさに命を削り、頭から血が出るほど考えてきた「ビジネスのプロ」たちの考え方や言葉は非常に重いからである。
これは私たちのような自営業者や、スポーツ選手・指導者には深く通ずるものがある。


ビジネスは、マーケティングや計数管理が出来るだけでは成功せず、
そこにはコミュニケーション術や人心掌握、その他ほぼ全ての要素が必要になる。


成功談も良いが、むしろ失敗談に学ぶことが多い。


この中の本に、
「バカは成功に学んで失敗し、利口は失敗に学んで成功する」
とあった。


まさに、言い得て妙。

“カリスマ体育教師の常勝教育”

私は、あまり本を人に薦めることはしないのだが、
これは知人(患者さん)に薦められて読んでみて、
かなり衝撃を受けたので、当blogで紹介してみることにした。

元・中学教師で現・天理大学人間科学部講師の原田隆史氏著の
<img“カリスマ体育教師の常勝教育”である。





いわゆる「教育論」なのだが、ただの教育書ではない。
著者は20年に渡って中学の体育教師として指導に当たって来たが、
いずれの学校でも、教育現場の「荒れ」を経験したそうだ。
そして最後の赴任先となったのが、大阪市の松虫中学校。
ここは今までの中でも最高の荒れ具合で、非行の温床。
カバンからナイフを出されたこともあったらしい。


特筆すべきは、その状況を打破するために、
手段としたのは「陸上競技」の指導に力を入れた事。
しかし、その導入の仕方が普通の教師と少し違う。
そしてその後、ごく普通のこの中学校を陸上競技で全国優勝に導き、
のちに「松虫の奇跡」と言わしめた。
(まるで“スクールウォーズ”)


また、その時の学校体制、仕組みづくりの考え方のベースにしたのが、
「ビジネス」の考え方。
「顧客創造」「異業種に学ぶ」「差別化」…。
その上で、最も重視した「態度教育」という概念。


いまや、その成功が逆にビジネス界に注目され、
「ユニクロ」のファーストリテイィングや、「和民」のワタミフードサービスにおいて
人事教育コンサルタントとしても活躍している。
教育のプロが、逆にビジネス界からそのノウハウを求められているのだ。


全て書いてしまったら、本を読む意味も無いし、
とても書き切れないので、興味のある方にはぜひお薦めしたい。
様々な職業の方に、参考になるものだと思う。
私も、指導や患者さんへの施術など、参考になる事が多い。
逆に自分が無意識にとっている行動もあり、
「あ、あれは結果としてこういう効果があったか!」
と改めて自分を見直す機会になった。


読んでみて私が感じたのは、
「やり切る」ことの重要性と難しさ。
そして、職種に関係なく「マネジメント」「心」の大切さだ。


この本の内容については、
また題材にしてみたいと思う。



「自分の流儀」?…無いです

電車内の吊り広告で最近目立つもの。
「straight」(ストレート)。新しい雑誌らしい。


40歳代を対象にしているらしく、
キャッチコピーが、「さぁ、男40代、自分の流儀(スタイル)ありますか?」。


う〜ん…。すいません、ありません。一切。


記事の見出しの幾つかを。
「京都・祇園の隠れ家に誰を連れて行くか?」
「銀座9丁目的、トラッドの装い」


…一体、どんな人を対象にしているのだろうか。

道中はこの2 冊で

20040904165426.jpg最近はビジネス書をあまり読んでなかったが、
新幹線移動は飛行機より時間がとりやすいので、
良い機会なので、写真にある2冊を購入。
1冊は今話題の、堀江社長の著書。
文句言うにも、やはり食わず嫌いはいかんので、
ある程度は知っとこう、と思い。
もう1冊は、これまた話題の富士通の凋落ぶりを内幕から暴いたもの。
成果主義に代表される、昨今の人事制度の問題点を突いた書である。
私も以前所属していた組織で、人事、教育に携わってきた事もあり、非常に興味がある。
私も成果主義には疑問を持っていたので。


さ、どこまで読めるか。
そんな事言ってるうちに、
携帯でblog更新してたら、あっと言う間に1時間経っちまった。

大変便利なものを発見!「新書マップ」

ネットで、私にとっては大変便利な、まさしく「こんなもの欲しかった!」というソフトを発見!

新書マップ・テーマで探す新書ガイドという物で、Asahi.comの記事から見つけた。と言っても自分で見つけた訳では無いのだが。続きを読む
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