スポーツトレーナー始末記 〜養生指南・最上晴朗〜

コンディショニング&アスレティックトレーナーや手技療法師を生業としつつ関連業界にて幅広く活動中。トレーナー業務・スポーツ関連仕事記録・トレーニング観・人体観・健康観など。

食養関連

「1日30品目」説は昔話?

リンク: 「1日30品目」説は昔話? R25世代の栄養バランスとは -Web R25-



ま、以前から言われてる事ではあるが…


一般の方とお話してても、

食事について気にしない人は全く気にしないし、
気にする人は、妙にこだわり過ぎってぐらい気にする人もいたり。


でも、あまり細かいことまで気にしようとし過ぎると、
だんだん面倒になったり、あるいは全て守ろうとすると、どこかでつじつまが合わなくなったりする。


病気でない限り、ボディビルダーでない限り、
全体的にざっくりで良いんです。栄養学なんて。



―バランスの良い食事をするためには1日30品目をとるべし! という話を聞いたことがある。でも1日に30品目とるって結構大変な気が…。―

「30 品目という話は85年に厚生省が発表した『健康づくりのための食生活指針』で、バランスよくいろいろ食べることの具体的な指針のひとつとして示されたもの。でも数え方の定義など明確でない部分がありました。00年版にはこうした記述は示されていません」(女子栄養大学大学院・武見ゆかり教授)




―そうだったんですね。それなら数字はさておき、どんな基準で食べ物を選べばバランスのいい食事ができる?―

「ひとつの目安が、厚生労働省と農林水産省が発表している『食事バランスガイド』。エネルギー源になる主食、たんぱく質になる主菜、ビタミンやミネラルが摂れる副菜を軸に、1日に何をどれだけ食べればいいかが示されています」(首都大学東京大学院・人間健康科学研究科・稲山貴代准教授)


たとえばR25読者世代なら、1日に<ごはん中盛り4杯、野菜料理5皿、肉か魚、卵、豆腐料理などを3皿>分を食べれば、ほぼ基準をクリアできるという。(下記図参照)
普段の食事と比べてどうですか?筆者は圧倒的に野菜不足。気をつけねば。



「また、主食・主菜・副菜だけだとカルシウムとビタミンC が不足しがちなので、これに加えて乳製品と果物を摂ることがすすめられています」(稲山准教授)




もちろんガイドはあくまで目安。必要な食べ物の量や種類には個人差がある。筆者は飲むとお腹をくだすので牛乳が飲めないんですが…。



「それなら緑黄色野菜、魚、大豆の加工食品などをしっかり食べることでもカルシウムは摂取できます」(武見教授)



たとえば小松菜のお浸し小鉢2個分でほぼ牛乳1本分のカルシウムがとれる。臨機応変に考えればいいのだ。それではメタボ予備軍にならないためにも、今日からバランスガイド、活用してみる!?
(駒形四郎)
(R25 編集部)



25歳男性一日の食事必要量













(クリックで鮮明に)


私もほぼこんな感じの、かなりシンプルな食事の考え方を提唱している。

(詳細はまた次の機会に)





だって、細かくなり過ぎて結局続かなくて、曖昧になっていくのであれば、
「ここだけは基本的に外さない」
という点だけに絞ったザックリの内容の方が達成度が高いなら、
そちらの方が良いじゃん、


という考え。


フィットネスクラブでも、ロッカーでサプリをザラザラ喉に流し込んでる人を見るが、
何だかな…と思いながら見てる。



まあサプリを売る側としては、売れれば良いんでしょうが。



あまりメディアの言うことに振り回されたらいけませんぜ〜

次は「とろろ昆布」だそうで…

de0d56d9.jpg朝バナナやら寒天やら、納豆やら…


まあ〜次から次へと忙しいこって。




次のダイエット食材ブームは「とろろ昆布」だそうで。









一般民衆の気持ちは分からなくもないが…




色々、テレビ番組のやらせ問題があったり、
一つの食材で痩せる事はない、とこれだけ云われているにも拘わらず…





とろろ昆布は、すでに品薄らしく…





こういう現象は世界共通らしいが(先進国に限る?)、
これだけ警鐘を鳴らしても、結局人間の心理は、



「楽して痩せる」


「〜〜するだけで痩せる」




と云うことに尽きるようで。





様々なものが出ては消え、消えては出る…






痩せるのに特効薬は無く、
どんなに研究が進もうが、



「排出」(消費カロリー)

より、

「流入」(摂取カロリー)


が上回ったら、痩せるわけがない、


という大原則…




メディアは、こいつをキッチリ伝えた方が良いと思うけど。




でも、


こういう情報によって、

寒天が売れたり、バナナが売れたり、




特定業界との何らかの癒着でもあるんかね〜?




長く大人やってると、
しがらみが全ての業種に蔓延してる、って気がしますな〜




ま、それも現実。

「食べない」という健康法

かなり以前に、
「風邪も含め、体調を崩したら、喰うな」
と書いた。





「栄養摂らなきゃ…」




などと言う人も多いが、
体調が悪い時に喰うのは人間だけ。





動物を見ると、
飯などは喰わず、ひたすら横になる…






血液の絶対量は決まっており、
体調が悪い時には、その為に血液を回したいわけで、
消化器に血液を回すのは優先順位の下位。






なので、消化器に血液を回すような振る舞いはするな、
ということである。









そんな中、新聞で、
「カロリー・リストリクション・ソサエティ・ジャパン」なる組織が発足したことを知った。



参議院議員で慶応大学医学部教授の古川俊治さんが会長。


カロリーリストリクションとは、
摂取カロリーを抑える、という意味だそうだ。







長寿研究で知られる順天堂大学の白沢卓二教授によると、
摂取カロリーを6〜7割に制限した実験で、
ミジンコは1.7倍、グッピーやラットは1.4倍に寿命が延び、
サルでも老化防止効果が確認されているそうな。








いずれにしても、
現代は『飽食の時代』であることは周知の事実。





その一方で、北朝鮮やアフリカなどでは飢餓に喘ぐ子供がいる…







綺麗事では済まされないが、
明らかなアンバランス。









この団体では、摂取カロリーを8割に落とすよう提案している。








これは、今の時点では根拠のない持論だが、
様々な疾病は、現代人の過食が招いているのでは?
と考えている。




これだけ活動量が少なくなっている状況で、3食は明らかに「食い過ぎ」。




…と思う。









過食を今一度考えれば、
飢餓に喘ぐ人にも食料が回り、
互いににハッピーになる可能性がある。








ここに現代栄養学がどの程度妥当性があるかは、甚だ疑問であるし、
要は「どの程度を、いかに食べるか?」、
が重要である、と思うのである。

いのちを「いただきます」

先日、久しぶり昼間に時間が空いてしまい、
最近遠ざかっていた映画を観ようと思い立った。



実は少し前に新聞で見た映画紹介が気になって、
機会があったら観たいと考えていた作品があった。



「いのちの食べ方」というドイツの作品である。

渋谷にあるミニシアターで上映されており、
東京ではこの一カ所だけである。




ドキュメンタリー映画で、セリフは一切なく、音楽さえない。



ただひたすら、
「各種食品の製造・加工現場」を淡々と流しているだけである。



野菜の植え付けから農薬散布、収穫、
牛・豚・鶏の飼育から、と殺〜加工などを、ひたすらに粛々と。





食品の賞味期限偽造など食に対する信用が薄れてきている昨今、
実際の製造現場を見ると、色々考えさせられることが多い。




そう、まさに食品は「製造」。



加工食品ならそれも理解出来るが、
生鮮食品も実際は工業製品であることが思い知らされる。




この作品を観て感じることは人それぞれだろうが、
まさに我々は「工業製品」を食べている、ということである。
牛や豚も、交尾までが完全にコントロールされ、
せまいところに押し込められ、餌やりまで完全自動化。
成体に育てば流れ作業のように殺され、
オートメーションで腹を切り、血を抜き、手足を落とし皮を剥ぎ、内臓を分ける。
ベルトコンベアで流されながら、缶詰や電化製品でも造るように。



当たり前のことだが、作業する人たちは淡々。
仕事だから感情移入しないのは無論、
生き物というより、「素材」としてそれに向かう。



野菜とて、もちろん畑で栽培するのだが、
その実態は「土の上の工場」。
種撒きから農薬散布、収穫まで、
人の手は介するものの、基本的には工場の流れ作業。




つまり、工場で「いのち」を創り、育み、
その「いのち」を殺傷し、それを食品としていただき、生命を維持している。


いまさらながら、
私たち人間は、他の生物を食して生きている。
つまり、「いのちをいただいて」存在し得ている。




食肉を食べている以上、
日頃は漠然と
「多分工場で殺されて、切り刻まれたものを我々、食ってるんだろうな…」
ぐらいの認識だが、現場をリアルに突き付けられると、やはりショッキングである。





では、だからと言って、
あまりに残酷だし、動物が可哀相だから食べるのを止める、
というわけにはいかない。
他の生物を食料としているのは人間に限らず、
生命とは他のいのちをいただき存続するものだからである。




動物愛護、などとキレイ事では自分のいのちが守れない。




つまり「いのちを“いただきます”」
という認識を持ち、
むしろ残さず、完璧に「食べてあげる」ことがいのちをいただいたことに対する「礼儀」なのかも知れない。




それに加えて


「必要な分以上に殺さない」
「太るほど食わない」


が最低限の感謝を表すことなのかも知れない。



そして食べる時は、手を合わせて、


「(いのちを)有り難くいただきます」。

食に過剰な期待の筋違い

健康ブーム過熱に伴い食の情報に関する様々な問題が噴出している昨今、
厚生労働省がサプリメント(栄養補助食品)などの安全性に関する有識者会議を設置するらしい。食品に含まれる成分の届け出の義務化の是非も含め、食の安全性の確保について幅広く議論されるようだ。



遅かりし、の感も否めないが、やろうとしている方向性は悪くない。
と言うより、今までこんなことを検討していなかったのか?の驚きの方が大きい。



サプリメントなどの健康食品は、製造過程で特定の栄養成分を抽出・濃縮することが多いため、意図した成分の他に原料に含まれる微量な有害物質までも同時に濃縮される恐れがあるなど、
製造方法によっては通常の食品以上にリスクが問題となる場合があることを知るべきであろう。




ただ、それ以上に、
冒頭にも触れたように最近、メディアを中心に食に関する情報の信頼が薄れている問題が指摘されているが、
それも裏を返すと、一般民衆の「食に対する過剰な期待神話」がある。
サプリメントもそうだし、「何かを摂れば何かが治る」の類いも、
すべて大衆が欲するからテレビも煽ったような情報を流すし、製造元も利益の為に製品を世に流す。
現在も茶のカテキンを濃縮した商品が疑念視されている。



そればかりか、ドラッグストアやフィットネスクラブなどでも様々なサプリメントの類いがデモ販売されている。
いや、彼らは仕事だから仕方ないし批判するつもりもないのだが、マニュアルにあることを羅列し、宣伝をせざるを得ない。


中には実際に自分も試して心から薦めているケースもあるが、
百歩譲っても、自分が得られた結果が他者にも当てはまるとは限らない。薬でないならなおさら。最終的には体内に吸収されることが前提で、またそれが身体の各部に運搬されることが必要で、その体内環境は一律ではない。
もちろん、「プラシーボ効果」もあるから、何とも言えないが…






根底にあるのは、一般民衆の
「食に対する過剰な期待」である。
食は人間生活に確かに重要なものであるが、
必要なエネルギーを得ることがその多くの役割であることを忘れてはならない。



劇的な効果があるとすれば、それはすでに「薬」である。
薬は劇的に体内を変化させるものであり、車に例えると真っすぐ走っている車を急な方向変換によって真横に曲がるようなもの。
だからこそ薬の成り立ちはある種の「毒物」であり、それをごくごく薄くした成分を劇的変化に利用しよう、というものである。




また忘れてはならないのは、
サプリメントに限らず、我々が口にしている食品の大半は「工業製品」である事実だ。



米、野菜も含め、工場の何らかの過程を踏んでいない食品はほとんどないのではないか。
つまり虫を殺すように、長持ちするように、見栄えが良いように、何かの加工が施されている。
人の手が加われば加わるほど、基本的には余分なものが付け足される。
逆に言えば長期的にはリスクが増していることを覚悟せねばならない。
だが食べなければどうしようもないのもまた事実。
このことからは逃れようがないのだから、
誤解を招くことを恐れずに言えば、食にあまりにも過剰な期待をするべきでないのである。



もし気にするとすれば、いかに「吸収しやすい状態」に保つかと、
いかに「排出しやすい」状態に保つかの二点。



その為の方法は色々あるが、
(詳しくはこのblogの人体感・健康感カテゴリーご覧下さい)
最も簡単なのは「乾布摩擦」である。


“食”に関するメディアの功罪と、“食”はそもそも「薬」なのか?

いつかこんなことも起きるだろうと思っていたが、
ついに…




livedoor ニュース - [ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組


[ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組

 TBSは8日、6日に放送した健康番組「ぴーかんバディ!」で取り上げたダイエット方法を試した視聴者三十数人から、下痢やおう吐を訴える苦情が寄せられたと発表した。TBSは、このダイエットを控えるか、医師らの意見を求めたうえで慎重に対応するよう呼びかけている。

 TBSによると、問題のダイエットは約3分間いった白インゲンの粉末をご飯にまぶして食べるというもの。番組では、インゲンに含まれる成分が、炭水化物の吸収を抑えると説明していた。放送翌日から、電話やメールで「激しいおう吐や下痢症状を起こした」とする苦情が相次ぎ、病院で治療を受けたと訴える視聴者もいたという。


 放送前、スタッフらが試したが、問題なかったとしている。さらに番組内で「豆は生で食べると腹をこわす恐れがある」「糖尿病の人は医師の相談を受けて」などと、注意喚起していた。


 TBSは「食べ合わせや調理方法、豆アレルギーなどが原因の可能性がある」としているが、さらに調査を進めている。




少ない情報のみで適当なことは言えないが、
いずれにしろ最近の健康番組は目に余るものが多い。
中には正しい情報もあるのだろうが、
「そこまで言い切っちゃっていいの?」とこちらが心配になる情報も多い。


番組を見ていると、
数人に実験した結果で、「〜を食べると、〜の結果が得られることが分かった!」
としてしまう。
そもそも、その程度の検体数で、一つの論理を導き出して良いものか???
(もちろん、専門家の監修は受けているのだろうが…)


それ以前に、「実験」というものは前提となる“導きたい仮説”ありきである場合がほとんどである。
逆に“導きたい仮説”が全く異なるものに設定されていると、
同じ実験を実施したとしても、結論は180度違うものになるものだ。
“科学的”とは一般人を煙に巻くには十分すぎる、実に曖昧なものである、と知るべきなのである。



だが悲しいかな、一般の人にとってはメディアの情報は無条件に鵜呑みにしてしまう傾向がある。
特に“TV”はその傾向がさらに強いようだ。


こういう事例が、一過性のものでなく、
業界に対する警鐘になれば報われるのだが。







そうかと思えば、関連する出来事としてこんなニュースもあった。


asahi.com:大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委?-?暮らし


大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委
2006年05月08日19時49分 asahi.com


 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や乳がんの予防効果があるとして人気の食品成分「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会の専門調査会は8日、特定保健用食品(トクホ)として1日にとる安全な上限量を30ミリグラム(アグリコン量で換算)とする最終評価案をまとめた。過剰摂取するとホルモンバランスを崩す恐れがあり、妊婦や15歳未満の子どもには、推奨できないとしている。11日の安全委で正式に決め、厚生労働省に答申する。

 みそ製造大手のマルコメ(長野市)が2年前、同社の商品「イソフラボンみそ」をトクホに申請していたが、1日の摂取量が48ミリグラムになり、上限量を超える。同調査会は「十分な安全性が確保されるとは言いがたい」としている。厚労省はこの商品についてトクホとして認めない見通し。今回の評価には、納豆や豆腐などの通常の大豆食品は含まれない。



この事に限らず、
「〜を飲むと、…が予防できる!」
「〜を食べると、…の発生を抑えられる!」
の類いの情報が驚くほど氾濫している。


だが、そもそも我々が口にする「食物」は、一つの要素だけで成り立つ訳では無い。
様々な「食物」との、言わば「合わせ技」によって、結果とし生命の維持に繋がり、
場合によっては何らかの身体の問題点を改善に導く手助けになるものに過ぎない。


要するに、その部分に於いては「薬」のように、
「益」もあれば、頻度や分量によっては「害」にも為り得る可能性もある訳で、
「何かを治す」という意味に於いての一症状に対する効果を期待する「薬」的要素を持つものでは無いと考えるべきであろう。



以前に資本主義の功罪というエントリーを書いたが、
上記の二つの事例も、結局は「売れれば良い」「儲かれば良い」という、
言ってみれば資本主義の誤った方向性と見ることも出来よう。



やはり私たち一般消費者が、見る目を養うしかないと言うことか。


1日400IU(267mg)以上のビタミンEは有害:サプリ好きの米国民に衝撃走る

サプリ&機能性食品:1日400IU(267mg)以上のビタミンEは有害:サプリ好きの米国民に衝撃走る【AHA2004速報】。
(日経ヘルスHPより。尚、「AHA」とは“American Heart Association”米国心臓財団:の略)


1日当たり400IU、α-トコフェロール換算で267mg以上のビタミンEを摂取した場合、総死亡率が10%程度増える。AHAが11月10日、研究報告についての記者会見と同時に発表したこのニュースを米メディアはこぞって一面扱いで取り上げた。健康の増進や回復を願って、健康メディアや一部医師の勧めるままに高容量のビタミンEを取り続けてきた人々が受けたショックの大きさは想像に難くない。

 欧米を中心に世界各国で実施されたビタミンEに関する臨床試験結果を報告した19論文に基づくメタアナリシスに基づく研究で、11月10日のポスターセッションで、米Johns Hopkins Medical UniversityのEdgar Miller氏らが報告した。

 Miller氏らの研究グループは、1966年から2004年8月の間に発表されたビタミンEに関する論文のうち、1年間以上の追跡期間、10人以上の死亡が報告されている、死亡率が報告されている、などの条件を満たす無作為化プラセボ対照試験19論文について解析を行った。試験実施国は米国、欧州、オーストラリア、イスラエル、中国などで試験参加者は合計13万5967人。臨床試験のうち、1日400IU以上のビタミンEを投与していたのが11試験、400IU未満が8試験だった。

 解析の結果、ビタミンE投与量と総死亡率には正の相関関係が見られた。1日投与量がおおむね150IUを超えると非投与群より死亡率が高くなり、400IU以上では顕著に増加していることが分かった。400IU以上の投与を行った11論文の合計では、プラセボに対して総死亡は1万人あたり39人多く、相対リスクは1.04(CI:1.01-1.07、P=0.035)で有意な増加が見られた。400未満の8論文の合計では、総死亡はプラセボ群に対して1万人当たり16人少なかったが、相対リスクは0.98(CI:0.96-1.01、p>0.2)で有意な差は得られなかった。

 この報告のもっと深刻な衝撃は、本報告で有害性が指摘された400IUという用量が、米国栄養評議会(CRN)や日本の厚生労働省が規定したビタミンEの1日当たり許容上限摂取量を下回っていることだ。

 CRNではビタミンEの1日推奨摂取量を15mg(約23IU)、1日許容上限摂取量を1000mg(約1500IU)としている。日本でも第6次改定日本人の栄養所要量の中でビタミンEの推奨摂取量を男性10mg(約15IU)、女性8mg(約12IU)、許容上限摂取量を600mg(約900IU)と定めている。日本では現在、第7次栄養所要量の策定が進められているが、日米当局とも次期改定に当たっては何らかの形で本報告の反映を検討せざるを得ないだろう。



長々と難しい事が書いてあるが、
要は、
「ビタミンE」は摂取し過ぎると有害!今まで指導を受けて多く摂って来た人、要注意!!」
ってこと。
困った事には、厚生労働省が定めている“上限量”より、
遥かに低い量で、明らかに問題が生ずる、という事らしいのだ。


以前のエントリーで、“個別の栄養素ばかりに焦点を絞った食事法への疑問”に関する事を書いたが、
まさにこのような事が分かって来ると、
ますますその思いを強くする。
もちろん、食事のみで人の健康の全てが決まる訳では無いが、
今までの情報を信じて来た人たちは、どう思うのであろう。


これからも、様々な研究が進んで、
“現在良い”とされている事も、数年先には“悪い”行為になる事も多数出て来る。
情報には注意するのはもちろんだが、
私たちは何を信ずれば良いのか…。
以前のエントリーも是非読んで見てください。


分からない人は、何はともあれ、このblogを今後も読み続けて下さい。


なんてね…。


英語が堪能な方はどうぞ↓

米国内科医会Annals of Internal Medicine誌、2005年1月4日号に掲載予定の原著論文

AHA(米国心臓財団)ニュースリリース

食事は「皿」でなく「膳」で考える(食養◆

相も変わらず、テレビでは健康番組が花盛りだ。
「〜大辞典」も「〜っきりテレビ」も、
当初は必ずしも健康番組では無かったようだが、
やはり視聴率が稼げるのだろう。
最近ではほとんどが健康情報だ。
その中でも多いのが、
「体を〜にするためには、これを食べると良い」
「これを食べると、こんな驚きの効果が!」
といった類の内容だ。
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「食事」「栄養」について考えてみる(食養 

私の仕事柄、「食事」「栄養」については無視できない。
患者さんはもちろん、選手などの指導でも、食事の事は避けて通れない。
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