相も変わらず、テレビでは健康番組が花盛りだ。
「〜大辞典」も「〜っきりテレビ」も、
当初は必ずしも健康番組では無かったようだが、
やはり視聴率が稼げるのだろう。
最近ではほとんどが健康情報だ。
その中でも多いのが、
「体を〜にするためには、これを食べると良い」
「これを食べると、こんな驚きの効果が!」
といった類の内容だ。
番組で紹介された食材は、
翌日のスーパーで飛ぶように売れる、と言う事は周知の事実であろう。


しかし冷静に考えてみれば、誰でもおかしな事に気が付く。
そもそも、「健康」とは生活全般の結果、得られるものであり、
無論、口から体内に何を入れるかが重要である事は確かだが、
それだけで健康が獲得出来る、という考えは無茶な話なのである。
食事は、生活全般の中では、ごく一部の要素に過ぎない。


もし、食事の事を考えるのであれば、
それは「食べ物」の話ではなく、「食生活」を考えなくてはならない。
「食生活」を考えるとは、
食べ物個々の内容はもちろん、
「水は何を」「野菜はどのようなものを」「食事の回数は」「食べる時間帯は」など、
食卓に例えると、一つ一つの「皿」の話ではなく、それを乗せている「膳」の話が重要なのだ。
本屋の店頭に並んでいる「食事」の本や、「食」に関するTV番組も、
ほとんどは「食生活」ではなく「食べ物」の話なのである。


つまり「何とか健康法」に代表される「これさえ食べれば健康になれる」といった類の話は、
99%が「まゆつば」と考えた方が良い、と断言出来るだろう。
それと共に再確認しなければならないのは、
食生活全体を良くしてさえ、人の健康が全て改善される訳ではない。
あくまで健康とは、生活全般の問題なのである。