いきなりだが「志村」さんと「加藤」さんについて。
今日、仕事帰りに友人宅にお邪魔して、
たまたま表題の話になったので、再度自分なりにまとめてみた。
以前のエントリーのコミュニケーションテクニックにも一部関連する。
実名を挙げるのは少々気が引けるが、
ドリフタ−ズ解散後、2大スターだった“志村けん”さんと“加藤茶”さんの
お二方の明暗がくっきり分かれているのに気付いているのは、
私だけでは無いであろう。
好き嫌いの問題は度外視すれば、
活躍度からいって、圧倒的に志村さんに軍配が上がると思う。
これは何故だろうか?


解散後、お二人ともご活躍なのは言うまでもない。
しかしバラエティなどで能力を如何なく発揮している志村さんに比べ、
加藤さんはバラエティでは精彩を欠く。
情報番組の司会などにも挑戦したようだが、私が感じるにうまくは行かなかったようだ。
トーク番組も、ゲストとしても何となく番組全体が盛り上がらない。
MCが絡み難そうな様子が、画面からでも分かる。
だが大先輩相手なので、一生懸命立てようとしているが、余計にしらける。
MCになった時も、能力を発揮できたとは言い難い。
何となく淡々と進んでいく。周囲も何となく絡めない。


私なりの結論だが、バラエティ番組では恐らく、
「ゲスト転がし」か「素人いじり」のどちらかがうまく出来ないと、
通用しないのでは無いかと思われる。
以前のエントリーでも記したように、
「コミュニケーション」能力が勝負の分かれ目になるようだ。
コミュニケーションを図る上で基本となる事とは、
まず「聞く事」。
   「引き出す事」。
   「相手から引き出したい反応を予めイメージする事」
であると考える。
つまり「受ける」意識が前提として重要なのであって、
自分が何かを発信すると言うのは次の段階なのだと思う。


コントの場合は、もちろんアドリブもあろうが、
基本的には計算された「笑い」の構築である。
特にドリフの笑いはそうだ。
ライバル関係にあった「コント55号」の笑いとは対極にある。
コント55号はアドリブ、ハプニングが前提であり、
言ってみれば、あのスタイルは欽ちゃんというMCが、
二郎さんという「素人・ゲスト」を転がし、いじっていた所に笑いのツボがあった。
だから萩本欽一さんは素人をいじったバラエティを構築出来たし、
好き嫌いを別にすれば、幅広い分野で活躍出来た。
そういう意味では、どっぷりドリフ的な教育体系で育った加藤さんは、
現代のバラエティの枠の中では
「コミュニケーション」力が不足していると言わざるを得ないのである。
プライベートは別にして、あくまでTVという枠組みの中で、という話である。
つまり、予め作られていないと「受けられない」ので、
当然「引き出せない」のだ。
これがうまい人を頭に浮かぶままにザッと挙げると
例えば、
   明石家さんまさん。
   タモリさん。
   所ジョージさん。
   ビートたけしさん。
   伊東四郎さん。
   三宅裕司さん。
   島田伸助さん。
   桂 三枝さん
   西川きよしさん。
   小堺一機さん。 などなど…(他にも多数いらっしゃいますよ!)
のような方々になるであろう。
どなたも「受け」「引き出し」のバランス能力に長けた人たちであると思う。


これ以上書くと、どうも加藤茶さんの批判めいてしまうので止めるが、
私は基本的に加藤茶さんのコントの大ファンだ。
だから一ファンとして、自分の活かし方を是非考えて欲しいと思う。
「受けてくれる」「引き出してくれる」パートナーを見出し、
やはりライブの「コント」が、最も活躍の場として合っていると思う。

是非、「ならでは」のご活躍を期待したい。
応援してます。