c65e9bfb.jpg写真は、昨夜の呑み尽くした残骸。


…強者共が夢のあと……。









以前からある事だが、最近特に増えた「ちょびっと困ること」。




一人で行きつけの呑み屋で呑んでると、
隣のオッサン(基本、オッサンしかいない店)に話し掛けられること。


ほぼ、全て、


「あの〜……イイ身体してますけど、何かやってるんですか?」


ってやつ。





世の中、幾らでもゴツい人は居るので、
私なんかは大したモンではないんだけど、
まあ傍から見ると、そう感じるらしい。





大抵はあたしも、
一人で新聞でも読みながら呑みたいから、そんな店に行くワケで、
基本はあまり話し掛けられたくない。






話したかったら、おネェちゃんの店、行きますがな。






なワケで、ほとんどは軽くあしらう。




「…え?…ええ、まぁ」
的な。





不機嫌そうに答えれば、それで察してくれる人もいるが、
食い下がるオッサンもいる。







「で、なにやってんですか?」




何やってよーが大きなお世話なんだけど、
あたしも基本はサービス業なんで、あまり邪険には出来ない性格。




「ま、スポーツクラブなんかで太らない程度に走って、マシンかなんかでチャチャ、っと」




で、新聞に目でも移し、

「話掛けないでちょーだいオーラ」全開にすれば、ほぼ開放される。






しかし、あたしが、すごく「悪い人の日」だと、





「すみません、ノンビリ新聞のエロ記事でも見ながら一人でチビチビ呑みたいんで、
そっとしといていただけますか?」



と、はっきり云う時も。









ところがこの日は、
あたしが比較的、「いい人の日」だった事と、





話し掛けられたオッサンが、かなりな具体的な輩だった事で、厄介な状況に。






「は〜、スポーツクラブでトレーニングですか〜

私も通ってて、なかなか効果出なくて。
どうしたらそういう風になれますかね?

隣に座った時から、いや〜スゴい身体してるな〜って思ってまして

どうしても聞いてみたくて、声掛けちゃいました〜ハっハッ〜」






何が「ハッハッ〜」だよ、ホントに…






…柄にもなく仏心を出し、最初にちょびっと、ちゃんと受け答えしたら、この有りさま。




正直…



面倒くせ〜、とは思ったが、
途中から人格豹変するワケにもいかん。





やはり、基本、サービス業だし。(笑)





仕方なく、キチンと全ての質問に答えて差し上げた。






な〜んて、あたしって、いい人〜(自画自賛)








もはや、ほとんど普段の仕事状態。



報酬、もらいたいぐらいだわさ、ホンマ。











んで、しばらくすると、
オッサンのロレツがおかしくなってきて…







おっさん前のカウンターの上を見たら、
ハイボールグラスが、四杯分。




実はこの店のハイボールはやたら濃く、
普通の人は三杯も呑んだら足に来る。




そのオッサンも、さすがにヘベレケで、
何度も何度も、同じ質問をして来る。




席を変わるか、思い切って店を出ても良かったが、
注文した美味いホルモン焼と煮込みが来てない…




せめて、それを喰ってから…





…と、ホルモンとハイボールがもう少し呑みたいだけで、
オッサンの繰り返される同じ質問に付き合うハメに。






そ。

この日は限りなく、あたしが「いい人の日」だったのでありました。





あ〜



もーイヤ。こんな生活。