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写真は、大阪の吉本興業が販売しているらしい『面白い恋人』という菓子。



もちろん、『白い恋人』のパロディである事は一目瞭然。



まさに、面白いこと考えますな。






さて、話は変わり。








最近、他のトレーナーの指導を見ていて、改めて気になることがある。





バランス感覚養成系のエクササイズ(代表的なものにピラティスやスタビライゼーションなど)は、
基本的に不安定な環境下に於いて安定性を図るように仕向けるものであるが、
肝心な事は、ただ単に「倒れないように頑張る、踏ん張る」ということではなく、
それが「どのような意図で行われているか?」である。



細かい説明は省くが、
バランス感覚が良い、ということは、
足裏や筋肉内のセンサー、平行感覚器、視覚などなど…の様々な情報を脳に送り、
その情報に基づき適切な筋に必要な仕事をするように命令を下す…



…と言った一連の情報処理能力が優れている、ということである。

また、適切な筋に必要な仕事を命じ………たとしても、それに応えられる能力が筋に備わっているかどうか?


これは、必ずしも「筋力」ということではなく、ほとんどの場合は深部筋であるが、
細かい筋たちが的確に反応出来るかどうか…の能力。


これらも含め、総合的な能力を高めるのが「バランス感覚養成系」のエクササイズである。




つまり、倒れないように頑張ることが主体になると、表在筋ばかりが主体的に働いてしまい、
そうなると全体が「固まる」ことになる。


一般的動作もそうだが、特にアスリートの競技中の動作に於いては、単純に倒れなければ良いというものではなく、
その時の傾き具合を感知して、それに基づいて最速最効率の動きを作り出していく、という命題がある。







バランス感覚養成系エクササイズに於いては、
「崩れかけた状況」そのものの状態が最も重要で、
そこで、体表を固めて耐え過ぎてしまっては、
せっかく身体が反応しようとしている最高のトレーニング環境を壊してしまっていることになる。





そういう、そのエクササイズを行う際に必要な「意図」が、相手に伝えられていなければならない。
(一般人とアスリートでは、当然その伝え方の「濃度」は異なるが)

また、諸注意事項も、遵守しなければならない点は適宜注意を加えないと、
せっかくそのエクササイズを選択しても、意味が無いという結果にもなりかねない。


適当にやっても、正確になっても、疲れ方は大差ない。


ならば、正確にやらないと、損。



ここでいう「正確」は、あくまで「正確にやろうとする意識」が重要である、ということである。



これによって、身体の各器官から、適切な反応を「引き出す」。



これがバランス感覚養成系エクササイズの重要なポイントである。




最近、気になっているのは、以上に挙げた、「意図」や「意識」があまり理解されておらず、当然伝えられてもいなくて、
指導者側も認識が無いから、ボサーッと見てるだけ。

何を目的になってるのか分からず、ただやらしてる。(恐らく)






少なくとも、私からはそのように見えるケースが非常に多いのである。




もっと真剣に、緻密に、金銭を頂戴している事に真摯に……ならんと、ね〜。