イエね、あたしだって決して偉そうな事は云えないんですが…






昨今は、昔と比較して、様々な新しいトレーニング理論やメソッド、
エクササイズプログラムが作られ、発表されている。




指導者たちは、金銭さえ払えば、
そういったものをセミナーやワークショップ形式で習得する事が出来る。


場合によってはビデオや書籍などによっても。







そういう意味では、
今の若い指導者の皆さんは、
かなり知識レベルは高い。


私の同年代の時代と比べても、
話にならないぐらい
の力を持っている。








ただ…







これは個人的にドーカと思っているのだが…








簡単に人に「教えて」しまう、



…という点がどーにも気になる。









例えば、私があまり経験のない「サッカー」を一定期間教わったとして、
それをすぐに他人に指導出来るか?…と
言えば…





そりゃ〜無理に決まってますわな。







もちろん、スポーツのような技術的な熟練が必要なものと、
エクササイズやトレーニングメソッドを指導するのとでは意味が違うのは理解出来るが…







例えば…





私事にはなるが、







私も色々な、高名な先生方の教えをいただきに出向いて来た。





だが、教えを受けて、
それをすぐに人に指導する、


なんて事はしたことがない。






というより、「出来ない」。





ある期間、自分がそれを実践し、
自分の身体に変化が表れたり、感覚の変化が感じられないと、
基本的に「指導」は有り得ないと考えるからである。








だから、私はそれほど多くのメソッドを習得はしていないし、
出来ない。






だが、人体に何らかの変化や実感を得ていただくのは、
その根本に「共通項」があるはずなので、
それが見いだせれば、あとは枝葉の部分であると考える。





「手段」のみに走らず、「目的」の追求に徹する…








…ただ、私のような立場の人間はそれでも良い。







特に、フリーのパーソナルトレーナーも含め、
フィットネスの現場にいる方々は、
現実問題として、そんな悠長な事は言ってられないのも事実。





一般民衆は、「飽きる」のが早い。






次から次へと新しいもの(新しく見えるもの)を提案して行かなければ飽きられるし、
新しい顧客を獲得出来ない。







それは十分理解出来るが、
新しいものを入れる為に、インスタント的に指導者を生み出し、
本人達も違和感を感じる間も無く習得(したかのように錯覚)し、
また新しいものが出てくれば古いものは忘れ…








まるで、マスコミのようである。






次から次へと新しいニュースが発生する中、
視聴者の餓鬼のような欲望に応えるべく刺激的なニュースを求め、
あれだけ大騒ぎし、重大だったニュースの後追いはほとんどなされず、
正にニュースが「使い捨てられていく」。









それと、全く同じ。








理想論ばかり振りかざすつもりは毛頭無いが、
それで本当に真の指導者が育つのか…?






実は、新しいメソッドを伝えているのは、
ベテランの指導者たちである現実。






これは結局、政治の世界と同じ構図になっている。







「国の仕組みというのは、
結局は頭の良い人が、頭の悪い人に分からないように、
わざと分かりにくくごまかして作るもの。
だから頭が悪いと永遠に騙され続ける。」




と、大ヒットしたマンガ、
「ドラゴン桜」の桜木先生が言っている。






恐らく、きっと本質なのだと思う。








誤解の無いように付け加えておくが、
全てのベテラン指導者が、どういう意図であるかは私には分からない。





また、新しいものを提案し続けて行かなければならないのも、
サービス業としては、これまた真実。








要は、理解した上でそれに乗っかるか、
ハタと気付いて自分の進む道を再度模索するか…







はたまた、私のように(笑)、
双方を理解した上で、風見鶏のように妥協点を見いだすかのようにウロチョロするか(再度笑)…







つまり、無意識はイかん…







と。






チャンチャン♪