確か、前回のエントリーだったか…







人のパフォーマンスを最後に決定づけるのは、
「感情」である、と。






これは、何もアスリートだけの話だけでなく、
一般の皆さん、ビジネスマン、学生さんにも全て当てはまることである。







皆さんにも覚えがあろう。





運動会の前の日の緊張。




部活の試合の前日の緊張。




音楽会の前日の緊張。










この、「緊張」にも構造があり、
それを構成しているのは、全て「感情」である。








失敗したら恥ずかしい…




この試合で失敗したらレギュラーを外される…




カッコ悪い失敗したら、明日から学校来られない…




ここで失敗したら、オリンピックに行けない…










口で言うほど簡単ではないが、
これらの「感情」がコントロールされ、


「結局成るようにしかならねぇや!
へ!成すがままよ!」


と思えれば、結果はどうあれ、
自分の持っているパフォーマンスは発揮出来る可能性は高い。







ただ、難しいのは、
感情と言うのは一筋縄には行かず、
むしろ「やべー、どうしょう…」
ぐらいの気持ちの方が、直前に開き直れて、
上手く行く場合もある。





誠に感情とは、厄介なもので…








だが、
やはり最後は感情がパフォーマンスを決定づける、
ことは確かである。











で、長年、人間を見て来て、
最も厄介な感情…






「嫉妬」である。







嫉妬がきっかけになり、
それが自己欲求の火付けに繋がり、エネルギーになるのであれば、それもまた「有り」だが、
嫉妬が「嫉妬」のままだと、
あまり良いパフォーマンスに繋がらない事が多いようだ。ら






ちなみに、嫉妬と言うのは動物にもあるらしいが、
大変難しい問題らしく、
未だに答えは出ていないらしい…



と、作家の瀬名秀明さんが夕刊タブロイド紙で語っていた。







その記事の内容によると、
「嫉妬のハンドブック」なる学術書の出版を準備しているカナダ・ヨーク大学の
マリア・リガースティー教授によると、
実は生後3ヶ月の赤ちゃんにも
「嫉妬」の芽生えがある、と言うのである…!!






実験は、45組の赤ちゃんと母親、
研究室に招いて、教授が母親に話し掛けた場合は特に反応なし。




しかし母親が教授の言葉に反応して返事をすると、
赤ちゃんは足をばたつかせ、奇声を上げる…




つまり、赤ちゃんの嫉妬のサインと見て取れる、と…











今までは、嫉妬のような複雑な感情は、
二歳くらいにならないと表れないというのが通説だったそうだが、
このような生後間もない時期から嫉妬が芽生えているとすれば、
もしかしたら、人間が最初に芽生える「感情」かも知れない。








赤ちゃんや子供の時の「嫉妬」なんてのは可愛いもんだが、
大人になってからの「嫉妬」は始末が悪い。






何しろ「嫉妬」は、他の感情と混同しやすい。





「オレはアイツの事を思って言っている…」


「社会的にアイツの為にならない…」


「だからアイツは成長しない…」


「だからアイツはダメなんだ…」










これら、大抵の場合、
ほとんど「嫉妬」。










また、大人の場合厄介なのは、
自分の「嫉妬」に気付かない…








変に、「それ、要は嫉妬でしょ?」
なんて言おうものなら、烈火の如く、否定する。









赤ちゃんの場合は、
これも成長する為の一過程らしいが…







大人になると、
面倒くさいこと、この上ない。









「パフォーマンスは、最後は感情が決定する」


と書いたが、


もっと突き詰めると、






「全ての行動の正否の大部分は、『嫉妬』が邪魔をする」




「人間関係の構築を邪魔する最たるものは『嫉妬』である」







と、改めて記したいもんです。


(最上学説・な〜んて)







だが、もし人間生誕後の最初の感情とするならば、
なかなか根深い…








そうか…








だから、一筋縄では行かないのか…