私はテレビ朝日系で放映中のドラマ「相棒」の大ファンである。
水谷豊さんと寺脇康文さんのコンビが絶妙で、
脚本もオリジナリティにあふれ素晴らしい。
ずっと続いて欲しいドラマである。



新聞記事に主演のお二人のインタビューが掲載されており、
撮影の合間には二人にしか分からない言葉遊びに興じるなど、周りの人が入れないぐらいの仲の良さだということだ。



現場では笑いの絶えない二人のコンビだが、
実はもう一人、目に見えない¨相棒"がいるという、水谷豊さんの言葉が興味深い。



「性別も年齢も国籍も分からない。
だけど、いつも僕らの演技を見守って、最適な助言をしてくれるんです。
名前は外国人風、『チェイニー』と言います。」

チェイニーは、共演者や監督、さらにお茶の間の視聴者にも化ける変幻自在の存在だ、と真顔で話す。

そんな水谷に対し、寺脇がポツリ。
「聞いての通り、時に変人ぶりが暴走することがあるので、それを上手にフォローするのが僕の一番の仕事になってます(笑)」




寺脇さんのユーモア溢れるフォローが、お二人のよい関係を伺わせるインタビューである。



さて、水谷さん言われるところの「チェイニー」だが、
笑い話のようで、非常に感覚的な大切なことを語っておられると思う。


言ってみればー
「客観視」と「緊張感」。
さらに言えば「声ならぬ声を感じ取ろうとする注意力」と、
それを聞き入れようとする「謙虚さ」。


私も同様の感覚があり、俳優さんにならって「常にニカメ、三カメを」と表現している。
つまり自分の眼が一カメとするならば、自分自身を違う方向から見ているニカメ三カメを意識下で持て、という意味である。


水谷さんは、それを「チェイニー」として存在させているらしい。


う〜ん、益々ファンになっちゃいました。