ちょっと前のニュースで失礼。
記事にするつもりで、下書きのままにしておいて忘れてましたわ…




Yahoo!スポーツ - ニュース - フットサルで日本初のプロ 名古屋のチームが結成


フットサルで日本初のプロ 名古屋のチームが結成会見
2006年5月17日(水) 16時48分 共同通信

 日本初のプロフットサルチーム「大洋薬品/BANFF」の結成記者会見が17日、名古屋市内のホテルで行われた。
 監督はブラジル出身の真境名オスカー氏で、選手は日本代表2人を含む13人。4月1日に活動を開始した。6月に始まる東海リーグから参戦し、日本フットサル連盟が来年9月に開催予定の全国リーグ参加を目指す。約8000万円の運営費は大洋薬品工業が全額負担する。




プロ・アマチュアスポーツチームの廃部や統合、縮小が続く昨今、
こういう明るいニュースは、我々スポーツに関わる仕事に携わる人間としては、大歓迎。
私が関連するウィンタースポーツも厳しい状況が続いているし。


運営費が8000万円程度なら、幾らでも投資可能な企業はあるだろう。
ただ問題なのは、その金は出せても、
それによる投資効果はいかほどなのよ?ということで、
企業はあくまで意味のある金しか出さないわけで、
このあたりが今後の日本のスポーツの繁栄に掛かってくる。


選手が13人、ということだが、
例えば一人の選手の報酬を400万円と見積もると、×13人で=5200万円。
のこり2800万円で、合宿費用やその他を賄えるのか?
もしかしたら報酬はもっと低いかも知れない。
トレーナーの費用なんて、出るんだろうか???
いずれにしろ、かなり厳しい運営であることは間違いない。
だが、この辺りの金額がギリギリなのだろう。



企業がスポーツに金を出すとしたら、
基本的には「宣伝効果」であるわけで、
それが実際のスポーツの試合のみで回収可能か?と考えると難しいかも知れない。
「良い試合、パフォーマンスを見せれば人が集まる」という短絡的な考えだけでは、
やがてジリ貧になり、企業も撤退せざるをえないだろう。
でなければ、その企業に出資してる出資者や株主が納得しない。


そう考えると、やはり競技ということ以外でアピールしたり、露出したりすることを考えるしかない。
批判は浴びるかもしれないが、
例えばイケメン選手を集めて、モデル業も兼ねさせるとか、
タレント的な活動で露出を狙っていく方法も有り得るだろう。
選手全員にblogを作らせ、web上での露出や広告効果も狙う必要もあるだろう。
そのスポーツの教室や、定期レッスンなどをアパレル企業と提携して、
アパレル商品との抱き合わせで露出していくこともあるかも知れない。
また、選手もそういうことを嫌がっている場合ではなく、
自分の報酬がどこから出るのか?を考え、原資を自ら作り出すことに力を注がなければならない。
競技のみに集中できる環境が最も望ましいが、
現状がそうなのだから、仕方が無い。



要するに、既存の概念だけでは今後は成り立たないはずで、
効果がないものに金を企業が出すとしたら、
それこそワンマン社長のような会社で、「社長の好みの鶴の一声」で出資することしか有り得ない。
それも、社長が交代したらおしまいである。


「スポーツは文化だから、そのような観点で企業も考えて…」
ときれい事を言っても、現実はそうはならないのが「事実」である。



出資する側も、出資を受ける側も、
既成概念を一度取っ払って考えないと、日本のスポーツの繁栄はない。


ここは私たちのようなトレーナーも含め、
関わる人が全て考えなければならない問題である。