元スキー選手で、現在は引退しビジネスマンとして活躍している若者と飲みに行った。


だいぶビジネスマン姿も板につき、
仕事が身に付いてきた分、いろいろ壁にも当たっているようだ。
話を聞いているうち、出てきた問題が「仕事の進め方」と「時間管理」の問題。


私も、今でももちろんそうだが、
いろいろな仕事を同時進行でこなしている関係上、
時間の管理は重要な問題。
会社に所属していた時は、他人(上司や部下)との関係性もあるので、
そこに振り回されることもしばしば。
ただ現在は個人でスケジュールを決められるので、以前よりはかなり楽にはなっている。
(違う難しさはあるが…)


当時、その解決の手助けになった時間管理の考え方があった。
「Aタイム」という概念である。
書物を繰り返し読んだものだ。


「A」タイム―時間管理のスーパーテクニック




詳しくは読んでいただければと思うので割愛するが、
基本的な考え方はこうだ。





自分の抱えている仕事のうち、重要度の上位から8割を占めるものは、
実は自分の総仕事時間のうち2割を費やすことで達成される、という考え方である。
つまり、仕事の重要度の見極めと優先順位の判断を的確に行うと、
自分の時間の2割で80%の仕事の達成度を獲得できる、ということ。



「忙しい、忙しい」と言っている人は、
実は優先順位がそれほど高くない仕事から、入ってきた順番に片っ端から手を出し、
結果的に重要度の高い仕事は後回しにされ、
しかし重要度の高い仕事は、それだけ難しい仕事であり、完成に時間がかかるもの。
それを後回しにして、切羽詰ってから取り掛かるので、
最後は徹夜をしたり休日出勤でこなすことになる。



だが、そのように時間に追われるようにこなした仕事は、
やはり完成度が低く、評価も得られず自分の満足度も低い。
いわば「負のスパイラル」に陥る、というわけである。



これは「手帳」の使い方にも関係してくるのだが、
通常、多くの場合は仕事が入ってきた場合、「仕事の期限」を書くことが多い。
「Aタイム」の考え方のポイントの一つは、「その仕事をいつから始めるか?」を書くことにある。
仕事というのは、それをこなすのに時間が無さ過ぎるのは困るが、
実は時間が有り過ぎるのも逆効果なのだ。
つまり「適度なプレッシャー」が、完成度の高い仕事を目指すには必要である、ということである。



仕事のスタートを決めるには、いくつかの要素を鑑みなければならない。

「その仕事の難しさ」
「その仕事の重要度」
「自分の能力」(つまり“掛かりそうな時間”)
「仕事の期限」




入ってきた仕事を手当たり次第にやるのもひとつの手だが、
重要度と優先順位とを無視して始めてしまうと、
仕事の量はこなしているのだが、重要度の低いものばかりを仕上げて、
時間を費やしている割には、組織にも益をもたらさず自分も満足出来ない、
互いが不幸な状況に陥る。


期限を守るのはすべての仕事に共通だが、
その仕事を行うのに、自分はどの程度時間が掛かりそうか?
では最低でもいつから取り掛からなければならないか?
を考えてスケジューリングを行うには、「期限」だけではなく「スタート日」を決めないと、前日にいきなり期限に気づいて、
やっつけで仕事をやって、おまけに評価もされない完成度の低い仕事ばかりになってしまうことになる。



私もいまだに完璧ではないが、
これを少しでも意識することによって、少なくとも現状より前進することは確かである。



ビジネスマンの方、ぜひお薦めします。




あ…


でも、これを読んだ私の取引先(クライアント)の方が、
「おまえ、そんなことやってんならもっとちゃんとした仕事しろよ〜!」
って思われたら、イヤダなぁ…


先に謝っとこっと。


ごめんなさい。