いつかこんなことも起きるだろうと思っていたが、
ついに…




livedoor ニュース - [ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組


[ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組

 TBSは8日、6日に放送した健康番組「ぴーかんバディ!」で取り上げたダイエット方法を試した視聴者三十数人から、下痢やおう吐を訴える苦情が寄せられたと発表した。TBSは、このダイエットを控えるか、医師らの意見を求めたうえで慎重に対応するよう呼びかけている。

 TBSによると、問題のダイエットは約3分間いった白インゲンの粉末をご飯にまぶして食べるというもの。番組では、インゲンに含まれる成分が、炭水化物の吸収を抑えると説明していた。放送翌日から、電話やメールで「激しいおう吐や下痢症状を起こした」とする苦情が相次ぎ、病院で治療を受けたと訴える視聴者もいたという。


 放送前、スタッフらが試したが、問題なかったとしている。さらに番組内で「豆は生で食べると腹をこわす恐れがある」「糖尿病の人は医師の相談を受けて」などと、注意喚起していた。


 TBSは「食べ合わせや調理方法、豆アレルギーなどが原因の可能性がある」としているが、さらに調査を進めている。




少ない情報のみで適当なことは言えないが、
いずれにしろ最近の健康番組は目に余るものが多い。
中には正しい情報もあるのだろうが、
「そこまで言い切っちゃっていいの?」とこちらが心配になる情報も多い。


番組を見ていると、
数人に実験した結果で、「〜を食べると、〜の結果が得られることが分かった!」
としてしまう。
そもそも、その程度の検体数で、一つの論理を導き出して良いものか???
(もちろん、専門家の監修は受けているのだろうが…)


それ以前に、「実験」というものは前提となる“導きたい仮説”ありきである場合がほとんどである。
逆に“導きたい仮説”が全く異なるものに設定されていると、
同じ実験を実施したとしても、結論は180度違うものになるものだ。
“科学的”とは一般人を煙に巻くには十分すぎる、実に曖昧なものである、と知るべきなのである。



だが悲しいかな、一般の人にとってはメディアの情報は無条件に鵜呑みにしてしまう傾向がある。
特に“TV”はその傾向がさらに強いようだ。


こういう事例が、一過性のものでなく、
業界に対する警鐘になれば報われるのだが。







そうかと思えば、関連する出来事としてこんなニュースもあった。


asahi.com:大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委?-?暮らし


大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委
2006年05月08日19時49分 asahi.com


 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や乳がんの予防効果があるとして人気の食品成分「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会の専門調査会は8日、特定保健用食品(トクホ)として1日にとる安全な上限量を30ミリグラム(アグリコン量で換算)とする最終評価案をまとめた。過剰摂取するとホルモンバランスを崩す恐れがあり、妊婦や15歳未満の子どもには、推奨できないとしている。11日の安全委で正式に決め、厚生労働省に答申する。

 みそ製造大手のマルコメ(長野市)が2年前、同社の商品「イソフラボンみそ」をトクホに申請していたが、1日の摂取量が48ミリグラムになり、上限量を超える。同調査会は「十分な安全性が確保されるとは言いがたい」としている。厚労省はこの商品についてトクホとして認めない見通し。今回の評価には、納豆や豆腐などの通常の大豆食品は含まれない。



この事に限らず、
「〜を飲むと、…が予防できる!」
「〜を食べると、…の発生を抑えられる!」
の類いの情報が驚くほど氾濫している。


だが、そもそも我々が口にする「食物」は、一つの要素だけで成り立つ訳では無い。
様々な「食物」との、言わば「合わせ技」によって、結果とし生命の維持に繋がり、
場合によっては何らかの身体の問題点を改善に導く手助けになるものに過ぎない。


要するに、その部分に於いては「薬」のように、
「益」もあれば、頻度や分量によっては「害」にも為り得る可能性もある訳で、
「何かを治す」という意味に於いての一症状に対する効果を期待する「薬」的要素を持つものでは無いと考えるべきであろう。



以前に資本主義の功罪というエントリーを書いたが、
上記の二つの事例も、結局は「売れれば良い」「儲かれば良い」という、
言ってみれば資本主義の誤った方向性と見ることも出来よう。



やはり私たち一般消費者が、見る目を養うしかないと言うことか。