トレーニング指導において重要な事がもう一つ。
選手の「感覚」の世界にも入り込む必要があるという事だ。

「今の状態はどんな感じ?」
「今の動きは自分でどう感じた?」
「言葉で表現すると?」
何だか一世代前の指導の様だが、実は「言語化」は非常に重要なのだ。
言葉は感覚からでた言語ならば何でも良い。

「スッとした」
「軽い感じ」
「ふわっと浮いた」
「プルプルした感覚」 
「何かに引っ張られたような」 などなど。

あとは「何故そのような感じがしたのかな?」と更に感覚を導き出す。
だからコーチングとは、自分喋るよりも、如何に選手に「喋らせる」かが重要なのだ。
(この「導き出す」は、私がコンサルの仕事にあたる時も同様で、ビジネスコーチングでも基本である)

「言語化」から「意識化」され、実際に脳レベルに「刷り込み」が行われる。
つまり、「わかった」という状態だ。
「わかる」とは「分かる」「解る」「判る」
情報をどう整理すべきかを「判定」し「分・解」して、脳の中の整理ダンスにしまえた状態が
「わかる」という事であると、私は考える。
しかしそれも、「感じて」から「わかる」ものだと思う。
だからこそ、トレーナーとは「感覚」を導き出す「言語」を駆使して意識を「共有」し、
互いがPCで言う「サーバー」と「クライアント」の関係であることが理想なのだ、と私は思う。