法大野球部で暴力行為 Yahoo!スポーツ - ニュース - 毎日新聞より。




<東京六大学>法大野球部で暴力行為、オープン戦を自粛

 東京六大学野球連盟に所属する法大硬式野球部で、3年生部員2人が1年生部員に暴行を加えていたことが16日、分かった。金光興二監督らが同日、東京都内の同大で記者会見して明らかにした。春季リーグ戦(4月9日開幕)の出場の可否についての応急措置は、同連盟から報告を受けた全日本大学野球連盟が決める。最終的な処分は4月下旬に開かれる日本学生野球協会の審査室会議で下される。
 同大によると、3年生部員1人が昨夏と今年2月、川崎市内の合宿所内で、1年生16人を練習態度について説教し、頭を殴るなどした。また1日には別の3年生が部室で1年生2人に暴行を加えた。1人はバットが腕に当たり、全治1〜2週間のけがを負い、合宿所から退所した。
 同部は、応急措置が出るまでの間、オープン戦を自粛し、現在謹慎中のこの2人を春季リーグ戦の登録メンバーから外す。大学としての処分も検討している。金光監督は「どんな理由であっても暴力があってはならない。監督としての責任を感じている。非常に申し訳ない」と陳謝した。
 大学球界では、元野球部員が強制わいせつ罪で有罪判決を受けた亜大に東都大学野球春季リーグ出場停止という応急措置がとられたばかり。



こんな事を私の立場で言ってはいけないかも知れないが…。


大学の体育会を経験された方ならご存知と思うが、
実はこのような事は、程度の差こそあれ以前から多くの部で存在している(と思う)。
単に表に出ていないだけで。
(全て、とは言ってませんよ!)
特に今回は、全治数週間という、結構重症になったので明るみに出たが。


監督も「暴力はあってはならない」と言ってるが、
本当に知らなかったのかしら、ねぇ…。
私個人的には、こういう行為は本当に嫌悪感を覚える。
「先輩、神様」という考え方は、古典的な遺物のようなものだ。
それを「伝統」という便利な言葉で奉っている。
だが、未だこれが実態。
こういう行為は、「勝利」という二文字には全く無関係だ。
「大学でスポーツに勤しむ」という事の“目的”が少しもわかっていないのだ。


私がかつて所属していた某体育会系団体は、
必ず上の者が「トイレ掃除」を行うよう、指導されていた。
まして「暴力」「恫喝」なんて、もってのほか。
「先輩だから、偉い訳では無い」という事を実践・行動から学んで、
立場的にも力のある者が、下の者を導き、且つその存在に感謝する、
と言う事が基本的精神であったようだ。
当たり前の事だが、
「下」がいるから「上」がいるのである。


もちろん今回の事件も、詳細は分からないので断定的な事は言えないが、
「暴力」は明らかな誤りだ。
百歩譲って、下級生の練習態度が悪かったとしても、
他の方法で説かなければ、「獣」と同じである。